高尾山とは
高尾山は東京都八王子市、関東平野の西の端に位置します。平野から山地に変わる場所にあるので、登山口のすぐそばまで電車が通っていて大変アクセスが良く、また展望台からは遮る山がないので都心の街並みを一望することができます。
標高は599m。この「599」という数字は、高尾山のシンボル的な数字として「TAKAO599MUSEUM」などの名称に使われています。決して高くはなく低山ですが、山の中にはぎっしりと魅力が詰まっています。美しい自然を豊富な登山道で楽しめ、グルメや薬王院などの見どころもたくさん。アクセスも良いうえにケーブルカーやリフトで山腹まで気軽に登れるため、日本屈指の観光地となっています。
2007年にミシュラン観光ガイドで三つ星に認定されたことをきっかけに登山客の数は増え、その数は年間260万人とも300万人とも言われ、世界一の登山者数を誇ります。
歴史
高尾山は奈良時代の高僧である行基が744年に開山したと言われています。その後、南北朝時代の1375年に京都醍醐寺の俊源が入山し、荒廃していた薬王院を復興し中興の祖となります。高尾山の歴史は、近代に入るまではそのまま薬王院の歴史になります。
歴史資料で高尾山の記録が残っているのは戦国時代から。薬王院は八王子城を築城した北条氏照の庇護を受けていました。
江戸時代には薬王院は、ふもと八王子のみならず江戸や遠方でも多くの信徒を集め、隆盛期を迎えてます。「富士講」と結びついた高尾山信仰で多くの信徒が高尾山を訪れています。幕府も高尾山の森林保護政策を行っています。
明治時代になると薬王院は神仏分離令により影響を受けたり、広大だった寺領を返上しなければいけなかったりと厳しい時代を迎えます。
昭和に入るとケーブルカーが営業を開始。昭和初期は、近くに造営された多摩御陵に全国から人々が訪れ、あわせて高尾山へ訪れる観光客も増加したようです。
1967年(昭和42年)に京王高尾線が開業すると、登山客や薬王院への参拝客が急増します。
2007年のミシュラン3つ星選定で、日本一の登山客数を誇る山へとなりました。
日本遺産
八王子は、養蚕や織物が盛んだったことから「桑都(そうと)」と称され、桑都の発展を支えた養蚕農家や絹商人は、いにしえより人々が霊山として崇めてきた高尾山を信仰し、大切に護ってきました。
高尾山及び薬王院の信仰に関する文化財(11件)は、日本遺産構成文化財の一部に認定されています。
アクセス
高尾山ケーブルカー / エコーリフト
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- 高尾山ケーブルカー
- 全長1km、31度18分の日本一の急勾配を6分かけて登る。8時から15分間隔で運行しています。
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- エコーリフト
- 約12分の乗車時間は眼下に広がる景観とスリルが楽しめます。
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- リンク
- 高尾登山電鉄株式会社
パンフレット
「いこうよ高尾観光マップ」
高尾の街を散策できるマップです。八王子の観光スポットも掲載しているので周遊してもよし。
JR高尾駅から京王線高尾山口駅へのルートも載っており、裏面には高尾山の情報が満載。1枚で高尾と高尾山が楽しめます。
「高尾山ポケットマップ」
高尾山の登山情報を中心に携帯に便利なポケットサイズです。
表面は4つに折りたたんでお使いください。また裏面は全面が高尾山マップになっています。
「高尾山アクセシビリティマップ」
障害等をお持ちの方や特別な情報(トイレ・車いす・ベビーカー・お食事等)を必要とする方が必要な情報を掲載した高尾山のマップです。
障害等をお持ちの方や特別な情報(トイレ・車いす・ベビーカー・お食事等)を必要とする方が必要な情報を掲載した高尾山のマップです。